本店営業部の融資課は、営業店の法人渉外のように地域を限定せず、鳥取県東部エリア全域にわたって事業規模の大きな法人や、特に見守りが必要な企業への支援を行う部署です。役席とはいえデスクワークばかりではなく、担当する企業に出かけて資金繰り状況の確認や融資のご案内、経営改善のアドバイス等を行っています。

以前、赤字が4～5年続く製造業の会社に対し、経営改善計画の策定と指導助言に入ったことがあります。利幅の悪い仕事の受注は止め、製造ラインも思い切って1つ停止するなどの施策を実施。1割の人員削減といった苦しい決断もあったのですが、半年後の決算には黒字に回復することができました。
現在も見守りを続けていますが、何より大事なのは、経営者の思いを尊重すること。信頼を得るまでは大変でしたが、足繁く通い、真摯に話し合いを重ねたことでお客さまの心を動かすことができたのだと思います。

私は人事部で採用担当をしていた経験があるのですが、近頃の新入行員は、失敗や挫折を極端に恐れる子が多い。守りに入ってしまい、逆にそれが失敗や挫折の原因になったりしています。もちろん私自身も判断に迷い慎重になることはありますが、実践・失敗を重ねてきたからこそ今がある。上司や先輩が必ずフォローしてくれるから大丈夫。若いうちにどんどん仕事にぶつかっていってほしいですね。