MENU
インターネットバンキング
預ける
ふやす
かりる
そなえる
便利につかう

地域の建設インフラから未来をつくる:サステナビリティで進化する有限会社丙工業の物語

有限会社丙工業

有限会社丙工業

会社概要
本社住所
鳥取市津ノ井275-6
代表者名
谷口 博昭
社員数
30人未満
業種名
資本財 > 建設・土木
目次

数字で見る有限会社丙工業

環境管理スコア

59.99

ポイント

業界平均 7.16ポイント

廃棄物排出原単位

0.05

業界平均 0.643

GHG
(スコープ1+2)
排出原単位

0.21

t-CO₂/百万円

(内訳:S1=0.170、
S2=0.0400)

女性取締役比率

50

%

業界平均 7.43%

労働生産性
(売上高総利益/人)

30,000,000

円/人

業界平均 7,884,372円/人

企業概要・ESG/SDGs取組概要

鳥取市津ノ井を拠点に、建設・土木の仕事で地域を支えている会社です。

ESGの総合スコアは業界平均を少し下回るものの、現場の環境管理はかなり強いのが特徴。特に廃棄物の排出原単位は業界平均よりグッと低く、日々の現場オペレーションに強みがあります。

一方、GHG(温室効果ガス)排出原単位は業界平均より高めで、燃料(スコープ1)の比重が大きい状況。電力の使い方も改善余地があり、まずはできるところから、見える化と省エネから手を付けようかと考えています。環境ポリシーや削減目標、環境認証はまだまだこれから整えていく段階です。

社会面では、一人あたりの生産性が非常に高いのが自信です。従業員規模がコンパクトなぶん、人的資本のデータ整備や育成の見える化を進められると良いなと考えています。

ガバナンス面は、取締役会スコアは平均並みですが、女性取締役50%という前向きな多様性が際立ちます。社外取締役は不在。CEOは58歳・在任24年で、継続性と現場理解の深さが強み。一方、リスク管理や中期経営計画の整備は今後の伸びしろです。

ESG/SDGs経営の取り組み方

持続可能な未来を“現場から”つくる:小さく始めて、確実に前へ

  1. 資源と環境(気候・循環)
    1. GHGの削減に、できることから取り組む。まずは燃料(スコープ1)に的を絞り、アイドリングストップ、ルート最適化、重機の適正容量化など“すぐ効く対策”の運用を試す。
    2. 電力の見える化(kWh/現場・売上あたり)から着手し、照明・動力の高効率化や契約電力の見直しで電力原単位を改善。
    3. 廃棄物はすでに強み。発生抑制→分別→再資源化を標準手順に落とし込み、現場間で横展開。
    4. 環境ポリシーの策定を検討。必要に応じて認証取得も検討し、入札・取引での信頼度を底上げ。
  2. 人と社会(人的資本・安全衛生)
    1. 人権ポリシーの明文化を検討。
    2. 高い生産性をさらに伸ばすため、技能継承と多能工化を推進。社内研修時間や資格取得数をKPIでの見える化に挑戦。
    3. 地域採用の強化と、女性・シニア・Uターンなど多様な人材の受け皿づくりで、採用力と定着率を両立。安全衛生は“計画→教育→点検”を定例運用に。
  3. ガバナンス(計画・監督・リスク)
    1. 中期経営計画(3〜5年)の策定を検討。GHG・廃棄物・安全・人材育成などのESG指標を“経営の物差し”に組み込む。単年度計画からの一段上げ。
    2. 取締役会は必要に応じて外部アドバイザーで経営発展機能や監督機能を補完。多様性(女性取締役50%)を意思決定の強みとしていく。

事業運営と地域の持続可能性への貢献を一体で回しながら、現場で効く仕組み化をコツコツ積み上げていきます。

※数値・指標は同社向けのSDGs/ESG詳細診断レポートに基づいています。